2011年3月11日の東日本大震災により、本堂も大きく損傷いたしましたが皆様のお力添えにより修復が完了いたしました。
震災時には屋根瓦が飛散し、柱や壁などにも歪みが出ました。又、地盤沈下により東側が大きく傾きました。今回の修復ではジャッキアップで建物の傾きを修正し、基礎を鉄筋コンクリートで強化しました。又、屋根を銅板にし、建物上部の重みを軽くすることで地震への耐性を向上しております。
今回の修復では銅板の屋根を設置し、建物上部の重みを軽くすることで地震への耐性を向上しております。
春の風景・桜とともに...
新緑豊かな夏の風景
冬の雪風景
沼に生息し、そこから清浄な花を開くというところからインドにて古くから
大切にされている蓮の花。仏教においてもとても尊ばれています。
浄土真宗の開基、親鸞聖人は"教行信証"にて次のように記されています。
「"煩悩の泥の中に蓮の花を開く"とは、維摩経に"高原の乾いた陸地には
蓮の花は生じないが、低い湿地の泥沼には蓮の花が生じる"と説かれている。
これは、凡夫が煩悩の泥の中にあって、菩薩に教え導かれて、如来回向の
信心の花をひらくことができるのをたとえたのである。」
まるで泥沼が五濁悪世の我々衆生の姿、そこにすっと咲く清らかな蓮華は仏様からいただいた信心の花、
つまり「阿弥陀仏に救われた姿」として捉えられ、蓮華が仏様の教えそのもののシンボルまたは仏教の
シンボルとして長く伝えられることとなりました。
この鬼瓦は2011(平成23)年3月11日の東日本大震災の際に、
一対のうち客殿側だけ本堂の屋根に辛うじて残りました。
創建当時(昭和9年)の姿を保存し、「当たり前の事が本当は有り難い事」と
言う震災の教訓が、時の流れと共に風化しない事を、そしてこの本堂が
「共に悩み共に生きる場」で有り続ける事を願います。